少し前になりますが、計量カップに豆を入れたお仕事を用意していました。
中身はうずら豆。
計量カップはダイソーで購入したもの。
豆のあけ移しをするお仕事です。
カップの持ち手をしっかり持って、空いているカップに入れていく。
1、2歳の子には難しい作業です。
大きい豆で慣れたら小さい豆に、小さい豆になれたら水に、と難易度を上げていきます。
ずいぶん前から用意していて紹介はしたのですが、まだ早かったらしく、豆をこぼすこぼす。
こぼすのはいいのですが、わざとばらばらと広げたりしてお仕事が成り立ちませんでした。
まだ早かったのですね。
そこで、あまり目のつかない所に置いておいたのですが、ある時娘がこのお仕事を取っ手ほしそうなしぐさをしました。
「やってみる?」
と取ってあげると、今度は慎重にカップを傾けて、豆を移すことができました。
こぼれても自分で豆をつまんで戻し、また移すのを繰り返します。
5分たっても、10分たっても続けました。
夜だったので、そろそろ寝なければと声をかけても耳に入っていない様子。
娘がこれほど集中する姿を見たことがありませんでした。
これこそがモンテッソーリ教育の本で読んだ「集中現象」でした。
娘にはその時必要なお仕事だったのでしょう。
しばらくそっとしておくことにしました。
納得いくまでお仕事をした後は、自分で教具を棚に戻してお布団へ向かいました。
「集中現象」って本当にあることなんだなぁとちょっと感動でした。
「集中現象」とは
子どもがその時にあったお仕事を自分で選び、集中して何度も繰り返し、最後までやり遂げようとすることです。
マリア・モンテッソーリの有名なお話の中に、円柱さしをしていた子どもがあまりにも集中していて、まわりで歌っても歩いても、イスを持ち上げてもやめなかったという集中現象を発見した時のエピソードがあります。
子どもは落ち着きがないと思われることも多いのですが、自分で選んで、やり方を学んで、それを会得しようとするときの集中力はすごい。
「集中」してやりきると満足感であふれ、「できた」を積み重ねることで自己肯定感を増していきます。
落ち着きのない子ややる気のない子でも、お仕事で「できた」を繰り返すことで、落ち着き、やる気が出てくるそうです。
モンテッソーリ園では子どもたちが静かにお仕事をしているので、強制的にやらされていると思う方もいるようですが、それぞれが自分で選んだやりたいことに集中しているんですよね。
大勢がそうなるように導く先生方はすごいです。
大切なこと
自分で選ぶこと
集中している時は見守ること
自分で終わりを決めること。
子どもはその時自分に必要なお仕事が感覚的にわかっています。
この動きをしたいという欲求としてあらわれるのでしょうね。
そして動きを獲得するために、真剣に、集中して取り組みます。
自分が納得するまでやることができたら、とても満足して、自分で終えます。
真剣に取り組んでいる時に中断させられたら大人でもいやですよね。
特に子どもは遊びやお仕事を通して頭をフル回転させ、自分を成長させている最中です。
そこを邪魔してしまうなんてもったいない!
やむをえない場合をのぞいて、子どもの集中を見守っていきたいです。
そして、大前提として、環境が整っていること。
教具棚に子どもの今と少し先にぴったりなお仕事がきれいな状態で用意されていることが必要です。
子どもの様子をよく見て、環境を用意しておくのが大人の仕事。
なかなか十分にはできていませんが、努力しています。
きれいな状態でというのも重要です!
子どもが手に取りやすく戻しやすい環境だと、ちゃんと自分で戻してくれます。
戻さない時もありますが、その時は大人が元の位置に戻せばよいこと。
いつもと同じが大切です。
娘も大抵元に戻してくれます。
わたしが用事で部屋を出て行こうとすると、慌てて出している物を棚に戻してついてきます。
たくさん散らかった時も、わたしが片付け始めると、一緒になって戻してくれます。
片付ける時はなるべくいやな顔をしないように気をつけること!(笑)
部屋が整っていると、子どもにも大人にもいいことだらけだなぁ、モンテッソーリ教育を知ってよかった!とうれしくなります(^^)
部屋がおもちゃだらけで困る!という方、モンテッソーリ教育の考え方を取り入れてみること、おすすめですよ~。
▼こちらもおすすめです。
www.nonbiriseikatubibouroku.com
www.nonbiriseikatubibouroku.com
www.nonbiriseikatubibouroku.com
www.nonbiriseikatubibouroku.com
↓ランキングに参加しています。いつもクリック応援ありがとうございます。
↓楽天ROOMにこのブログでご紹介したものなど集めているのでぜひ遊びにきてください♪