経済評論家の勝間和代さんが書かれた『勝間式食事ハック』を読みました。
『勝間式超ロジカル家事』からさらに進化した食事への考え方、調理の仕方に驚きました。
そして約1年後の現在、ブログ『勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ』ではさらなる進化を現在進行形で見ることができます。
最近はYouTubeでもホットクックやヘルシオの使い方を紹介されていて、常に考えて動いている勝間さんに驚くばかりです。
『勝間式食事ハック』はこんな言葉からはじまります。
食事を整えるという事は、
食事の生産性を上げるだけではなく、
人生の生産性を上げる事につながります。
わたしも常々、「食べることは生きることだ」と考えています。
体は食べたものでできています。
食事を見直すと、健康な体が手に入る。
健康な体だと、やる気もでるし、頭も働く。
時間がないから、体がしんどいからと、食事を適当にすませていると、栄養不足でますます体はしんどくなり、元気に動ける時間が少なく、頭も働かないので効率も悪くなり、時間がなくなる、という負のループに陥ります。
その負のループから簡単な方法で脱却しよう!というのがこの『勝間式食事ハック』です。
第一部の理論編と、第二部の実践編に分かれていて、勝間さんはどちらから読んでもOKと呼びかけています。
具体的なノウハウを早く知りたい!と思ったわたしは、第二部の実践編から読みました。
後から第一部の理論編も読んで、なぜ食事が大事なのか、現代の食事事情や栄養面などの部分から納得。
参考資料の多さに、勝間さんの勉強熱心な姿がうかがえます。
各個人でこれほどの資料を読むのは難しいと思うので、わかりやすく1冊の本にまとめてくださってありがたいです。
それではどんな内容なのか、章ごとにちょっとご紹介してみますね。
理論編
第1章 加工食品に侵略されている私たちの食卓
なぜ野菜不足になるのか。
なぜ体に悪いと分かっていて、加工食品を食べ続けるのか。
その理由をわかりやすくまとめてあります。
この章に『時間割引率』という言葉が出てきます。
今日の夜、野菜をちょっと食べなかったからといって、明日急に病気にはなりません。しかし今、締め切りがある会社の仕事をこなさなければ、明日になって困るわけです。
あ、あるある……!
こうして食事の優先順位が低くなり、手軽な加工食品ばかり食べて、病気になってから食事を見直す、ということが起こるのだそうです。
確かに、忙しい時はパンなどでとりあえずおなかを満たしてしまいがちですよね。
勝間さんは「加工食品は貧困ビジネス」だといいます。
加工食品はおいしいし、そこそこ安く、ちょっと食べたからといってすぐに病気になるわけではありません。
積み重ねていく内に、お金を奪われ、健康を奪われ、便利なので抜け出せなくなる。
病院で薬をもらいながら、病気の原因の加工食品を食べ続けるわけです。
特に貧困層にそれが多いそうです。
お金がある人はお金で健康的な食事を買えるんですよね。
(奥さんが専業主婦だったり、家政婦さんを雇ったり、でしょうか)
そうして社会コストが膨らんでいって自分たちで自分たちの首を絞めているわけです。
恐ろしい仕組みだなと思いました。
そこで勝間さんがおすすめしているのが、最新テクノロジーで調理すること。
ホットクックなどを使うと、少しの時間と労力でおいしい健康的なごはんを作ることができます。
時間がない現代人にぴったりというわけです。
ただ、初期投資にお金がかかり、使いこなすのに時間がかかるのがネックになっているようです。
第2章 目指すべき食生活はプラントベース・ホールフード
『プラントベース・ホールフード 』
お恥ずかしながら、はじめて聞いた言葉です。
プラントベースとは、食べるものは植物性食品を中心にするという意味です。
だそうです。
様々な研究で、健康的な植物性食物を食べている人は健康で長寿であると証明されているそうです。
反対に、健康的でない植物性食物や動物性食物を中心に食べている人は、病気になりやすく短命だそう。
それらをわかりやすく説明してくださっています。
次に「ホールフード」。
ホールフードという概念は何かというと、
「むやみやたらに食品を精製や抽出、すなわち、過度な加工をしない」
という考え方です。
白米や白パン中心の現代の加工食品は、様々な栄養価が失われてしまったものです。
加工しやすくおいしくしやすいこれらは加工食品メーカーにとってとても都合のいいもの。
コンビニやスーパーにたくさん並んでいるので、ついつい手を伸ばしてしまいますよね。
玄米や全粒粉をおいしく調理しようとすると手間も時間もかかってメーカーにとって都合が悪いのです。
玄米や小麦をそのまま食べれば同じ量でも栄養たっぷりのところを、カロリーばかり高く、栄養の低いものを食べてしまっているというわけです。
そこから脱却するために勝間さんが提唱している方法が、
・適切に食材を調達する技術
・適切に食材を加工する技術
を手に入れること。
現在の技術なら、それが容易に手に入るというわけです。
第3章 食事ハックは人生の生産性を上げる
勝間さんの周りで、プラントベース・ホールフードに変えた人は、病気が改善したり、仕事効率が上がったりしたそうです。
私たちが生きていく上で良質な栄養素は、車でいうハイオクガソリンのようなものです。不健康な加工食品を食べていると、私たちのエンジンに入ってくるのは混じりけが多く、不純物の多い油だらけになっています。
そうしますと、脳も内臓も心臓もうまく働くことができません。
と説明されています。
ではなぜみんな加工食品に手を出してしまうのか、先ほど出てきた『時間割引率』で、加工食品を食べる→体調がすぐれない→時間のかかる調理の優先順位が下がる→加工食品に手を出す、の悪循環が続いてしまっているからなんですね~。
こわい!
そこから抜け出すための最も簡単な方法を勝間さんは提案されています。
料理といえば手作り、という風潮が多い中、こうも理論的に説明してくださるのはありがたい。
そして、勝間さんの方法だと、調理法方に初期投資すれば、食材自体はスーパーで売っているような普通のものでかまわないので、1食200円前後になるそうです。
コンビニなどでお弁当を買うよりよっぽどおいしくておなかが満たされ、懐にもやさしいのです。
じゃあ、どうすればいいのー!
というところで実践編がスタートします。
実践編
何はともあれ、最新の調理器具の使い方をマスターしよう
よし、ホットクックやヘルシオを買った!
としても、使い方をマスターしなければ宝の持ち腐れです。
実際、勝間さんもはじめてホットクックを買った時はホットクックのいいところを見抜けず、人にあげてしまったそうです。
説明書やレシピを見るのがめんどくさ~い!
という人もいると思いますが(わたしもその1人)、大丈夫、勝間さんが使い方をマスターしてこの本に書いてくれています♪
玄米と全粒粉をおいしく食べよう
ホールフードのところでちょっとご説明した、栄養たっぷりの玄米と全粒粉。
調理に時間がかかる上、おいしくない印象のこれらですが、 こちらをおいしくする方法がここに書いてあります。
こちらも家電に初期投資して使い方をマスターすればOK。
玄米や全粒粉などで主食を栄養たっぷりにすることで、「なんだかいくら食べても満足しない、空腹感がある」状態から開放されるらしいのです。
いくら食べてもいい!というのがうれしい(とはいえ、よく噛まないといけないので大量には食べられません)。
ここでは糖質制限ダイエットの危険のも触れられています。
加熱の基本と味付けの法則
食材をおいしくする加熱方法は「蒸し」だと勝間さんはおっしゃっています。
酸化しにくく、旨味が逃げず、大量に調理できる「揚げ物」が好まれてきましたが、当然油を吸収するので、カロリーが高く、満足するまでたくさん食べれば太ります。
「揚げ」以外の酸化しにくく、中まで火が通りやすく、食材のうまみを引き出してくれるのが「蒸し」だというのです。
ここでも活躍するのがヘルシオ。
食材を切ってヘルシオにまかせれば、待っている間に食材がおいしく調理されているというわけです。
味付けの法則もかんたんで、塩分量だけに気をつければいいと勝間さんはおっしゃいます。
その分、調味料をいいものにすれば、食材にお金をかける必要はないそうです。
塩、味噌、醤油、油の選び方が参考になります。
塩分量についても数値化されているので、男性は特に入りやすいのではないでしょうか。
手軽で、おいしくて、おかわりし放題の、毎日の定番メニューの作り方
一番知りたいところですよね!
たくさんのメニューは必要ありません。
旬の野菜を使って、定番のメニューを作れば、おいしく栄養がとれてしまうという寸法です。
調理時間は短く、作り方も簡単、おなかがすいたらいつでも食べていいという夢のようなごはん。
ぜひ知っていただきたい!
すぐに実践したい食事ハック集
お弁当や外食の注意点が書かれています。
たまには友達や家族と外食を楽しみたいですよね。
勝間さんが普段気をつけていることを教えてくれています。
そして、健康食品の危険についても触れています。
目からうろこが落ちるような情報ですので、読んでほしいです!
食材や冷蔵庫の管理もなるほどね~と思うことばかりでした。
読んでみて思ったこと
こんなにおいしいと言うなら食べてみたい!
と思いました(笑)
実際、機械さえそろえれば同じ味が再現できるわけです。
味だけでなく、食事を作る人の頭を悩ませる栄養もたっぷりとることができるなんて最高です。
ヘルシオは今の電子レンジのかわりに買う予定ですが、いずれパン焼き機がほしいな~、天然酵母で作る全粒粉のパンを食べたいな、と夢が広がりました。
この本を読めば、ホットクックやヘルシオの使い方、普通の食材をおいしくする方法、自分の体を守る方法が手に入ります。
食事に悩んでいる方にぜひ読んでみていただきたい本です。
▼『勝間式超ロジカル家事』もおすすめです
www.nonbiriseikatubibouroku.com
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