以前、育休中に育児本を読みまくっていたころ、『コーチング』という言葉を知りました。
もっと詳しく知りたいなと思い、『マンガでやさしくわかる子育てコーチング』を購入してみました。
とてもわかりやすく、子育てに活かせる内容だったのでご紹介します♪
『コーチング』とは?
あまり聞きなれない言葉ですよね。
この本によると、『ティーチング』と『コーチング』は違うそうです。
『ティーチング』は『教える』こと。
ティーチャー、つまり先生が勉強を教えるイメージです。
では『コーチング』とは?
84ページから86ページにこんなことが書いてあります。
《COATH》=《乗り合い馬車》からきています。
今でいうタクシーのような、行きたいところに連れて行く乗り物だそうです。
《キッズコーチング》とは、子どもの行きたいところに行けるよう、導く役割を担うことになります。だけど、子ども自身が「どこへ行きたいのか」を意思表示してくれないと、どこに連れていっていいかわかりませんね。ですから、私たち大人が「ここに行きたい」と言えるように子どもたちを育ててあげて、そこへ連れて行ってあげるのです。
でも、行く方法はたくさんあります。早く行く近道もあれば、ゆっくりとまわりの景色を楽しんだり、寄り道したりして、たどり着く道もあります。どの道を通って行きたいかを決めるのは子どもたちで、私たちは、その行き方の選択肢をたくさん用意してあげるだけです。
ただ一方的にひとつの方法を教える『ティーチング』と違い、『コーチング』は子どものやりたいことを基準にしています。
それを大人はお手伝いするだけ、というわけですね。
考え方がモンテッソーリ教育に近いのもあり、「なるほど」とすんなり受け入れられました。
タイプ別にアドバイスがある
この本では、子どもにもお母さんにも5つのタイプがあるそうです。
5つにきっちり分けられるとは思いませんが、子どもの個性を認めて受け入れるとっかかりにするといいのではないでしょうか。
子どもは成長段階を同じように踏んでいくものの、その課程は本当に様々ですよね!
兄弟でも性格がまったく違い、とまどう人も多いと思います。
「この子はこのタイプだから、こんなことをするのかな?」
と考えると、
「生まれつきの気質ならしょうがないか」
と受け入れやすい気がします。
さらに、お母さんの個性も様々!
子育てに疲れたとき、楽しそうにしている他のお母さんたちを見ると、
「なんでわたしはあんな風にできないんだろう…」
なんて落ち込むことありませんか?
でも、同じようにできるわけないんです!
わたしたちも違う個性を持っているのですから。
タイプ診断で自分がどんな傾向がある母親なのかを試しにチェックしてみてください。
「そういえば普段子どもにこんなこと言ってる」
と、当てはまるものがあるんじゃないでしょうか。
タイプ別に子育てが楽しくなるアドバイスが書かれています。
今の子育てに疲れてしまったら、アドバイスを参考にすると、心が少し楽になるかもしれません。
具体的なテクニックをたくさん教えてもらえる
子育て中は「どうしたらいいのー!」と思うことがたくさん!
誰かが指示してくれるわけでも教えてくれるわけでもありません。
自分と子どもだけでなにもない草原に放り出されてしまったような、自由だからこそ戸惑う方も多いと思います。
この本には『コーチング』を実践していくための具体的な方法が色々のっています。
「7秒間ハグ」
「オウム返し法」
「タッチング法」
など、今日からできるテクニックをたくさん教えてもらえます。
ちょっと言葉をかえるだけで、子どもの行動は面白いほどかわったりしますよね。
自分の考えだけではうまくいかなかったときには、子どものことを研究してきた先生のアドバイスを参考にしてみるのもありです。
子育ての方法はひとつではないんですよね。
とにかくマンガがわかりやすい
「疲れているのに本なんか読めないよ…」
という方も多いと思います。
わかります!
でも、この本はマンガでわかりやすく、具体的に書かれているのでスイスイ読めてしまいます。
最初はマンガ以外は読み飛ばして、気になった文章をちょこちょこ振り返ってもいいのではないでしょうか。
お母さんの気持ちを楽に
『キッズコーチング』は子どもの成長のためではありますが、お母さんが楽しく子育てをするためにあるものな気がしました。
いつもいつも楽しくはできないけれど、子どもと一緒に成長していく。
子どもも自分も、人と違っていいんだよと受け入れる。
この本には、お母さんに向けて、
「がんばりすぎなくていいんだよ」
「いいママになろうとしなくていいんだよ」
と、たくさんのメッセージが書いてあります。
紹介されているテクニックのひとつに、『Iメッセージ』があります。
「あなたはすごいね」「あなたはえらいね」
などの、「あなた」=「YOU」を主語にする『YOUメッセージ』ではなく、
「わたしはうれしかったよ」「わたしはかなしかったな」
と、「わたし」=「I」を主語にするメッセージです。
お母さんの気持ちを率直に子どもに伝えることで、自分の言葉や行動が人にどんな影響を与えるのかを気付かせます。
子どもはお母さんがうれしいと自分もうれしいし、お母さんがかなしいと自分もかなしくなります。
お母さんの気持ちを伝えることで、人の気持ちを想像できるようになり、「もっとやりたい」と意欲を引き出せるそうです。
子どもばかり中心に置かず、自分の気持ちを伝えてもいいんです。
大人になると、効率的で一番早い道が最善の方法だと思いがちですが、子どもにとってはそうではないんですよね。
寄り道をしたり、回り道をしたり。
そこでたくさん発見をして、たくさんのお土産を持って目的地に向かうのが子育ての醍醐味なのかな。
そんな風に感じます。
子どもと一緒に楽しんでいろんな道を探す方法のひとつが『コーチング』なのかもしれません。
子育ての参考に、おすすめの本です。
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