今回はモンテッソーリ教育の教具についてのお話です。
「敏感期」を知ると、子どもをよく観察するようになります。
今何がしたいのか?
どんな動きをしているか?
例えば、
ティッシュペーパーを箱から出しまくる→「ひっぱりたい」
穴に物をつめる→「狙ったところに押し込みたい」
ふたをあけたがる→「手をひねってあけたい」
など、子どもの「いたずら」としがちなところを、「こういう動きをしたいんだ」と見られるようになります。
大人なら何の気なしにできることも、子どもには難しい動き。
自分の体を自由自在に動かせるように自然と訓練しているのです。
それなら、
「ひっぱれる布を用意しよう」
「物を落とすことができるものを作ってあげよう」
「空き瓶を用意しよう」
と、子どものやりたいことをやらせてあげる環境作りができるようになっていきます。
といってもわたしは素人なので、子どもを見る目も、環境作りもへたくそなのですが(^^;
親子で試行錯誤していくことが大事かなと思います。
教具の条件
モンテッソーリ教育では、子どもの成長を援助するために用意されたものを「教具」と呼んでいます。
0歳~3歳くらいまでの教具は簡単に手作りでき、本やネットでたくさん紹介されています。
教具を用意するにあたって、いくつかの条件があります。
①子どもが扱えるサイズ
②美しく魅力的で、興味を引く
③単純で、目的がひと目でわかる
④難しいポイントが一つに絞られている
⑤次の成長のステップにつながっている
⑥子ども自身が自分で間違ったことに気付けるようになっている
これらを満たした教具を用意することで、やりたい運動ができ、失敗に気付くことができ、成功体験ができることで自己肯定感を得ることができ、
「自分でできた!」
という体験をすることができるのだそうです。
「いたずらしないの!」
とあらゆる物をよけられていてはできない体験ですよね。
そして教具を使ってする活動のことをモンテッソーリ教育では「お仕事」と呼びます。
モンテッソーリは「大人の仕事が生産的労働であるならば、子どもの仕事は人間を形成すること」と言っていたそうです。
子どもが持てるトレイに載せる


手作り教具は子どもが持って移動しやすいトレイに載せてあげておくと自分で出し入れができます。
わが家ではダイソーで購入した容器のふたや持ち手のあるトレイを使っています。
本当は木のトレイを使いたいのですが、お手ごろ価格でいいものがなかなか見つからず……。
滑り止めのシートを貼ってあげていると移動やお仕事の時に動きにくいです。
同じ場所に置いておく
「秩序の敏感期」である年齢の子どもたちは同じところに同じものがあることに安心します。
親が片付ける時も同じ場所に戻してあげます。
子どもは場所を覚えるので、お仕事が終われば自分で戻すことができます。
おもちゃ・教具を厳選する
色々なものがごちゃごちゃ置いてあっては自分で選ぶことができません。
子どもの成長を見ながら棚に置くものを調整してあげましょう。
習得してしまった簡単な動きの教具はおさめて、難易度の高いものを置いてあげると成長につながります。
手作り教具
わが家にある手作り教具をいくつかご紹介します。
1、落とす
「チップ落とし」
【材料】
貯金箱(ダイソー)
ネームキーホルダー(ダイソー)(リングと紙をはずす)
チップを入れる容器(空き瓶)
貯金箱は下のふたが開けられるので、繰り返し落とすことが出来ます。
まだふたが開けにくいようだったので、今は外してしまっています。
これでひとりで何度でも繰り返せます。
チップはおもちゃのコインでもいいのですが、小さいので誤飲に注意が必要です。
しばらく何度も何度も集中してやっていました。
「ストロー落とし」
【材料】
穴の小さな容器(ダイソー)(ドレッシングとかを作る容器だったような気がします)
ストロー(セリア)
ストローを入れる容器(空き瓶)
狙いを定めて落とすのが楽しいようで、こちらもよくやっていました。
簡単そうに見えて、最初はなかなか難しそうでした。
最初のころはよくストローをかじっていました(^^;
慣れてくると、メイソンジャーのような小さな穴にしていくと難易度があがります。
「爪楊枝落とし」
【材料】
塩こしょう入れ(ダイソー)
爪楊枝(キャンドゥ)
ストロー落としの難易度アップバージョン。
穴が小さいのでなかなか難しいです。
2、押し込んで落とす
「ピンポン玉落とし」
【材料】
タッパー(ダイソー)
ピンポン玉(ダイソー)
ピンポン玉を入れる容器(ダイソー)
タッパーに穴を開けて切り口にビニールテープを貼ります(白い方です)。
ピンポン玉を押さないと入らないくらいの穴の大きさにするといいです。
一番最初に作った手作り教具です。
簡単で、0歳からできます。
赤い方は後から出てくるチェーンの穴です。
同じタッパーを使いまわしてしまいました。
3、引っ張り出す
「ハンカチボックス」
【材料】
ティッシュが入っていた箱またはティッシュケース
ハンカチ
ティッシュの空き箱にハンカチを交互にたたんで入れるとティッシュのように出てきます。
何度も入れるのが面倒な人はやわらかくて薄い布をたくさん入れておいてもOK。
夢中で引っ張り出してくれます。
「チェーンを引き」
【材料】
タッパー(ダイソー)
チェーン(ダイソー)
リング(ダイソー)
タッパーに穴をあけ、チェーンを通します。
チェーンの先に穴より大きなリングをつけるとチェーンが止まります。
チェーンを引っ張り出しては戻すを繰り返します。
穴に戻すのがなかなか難しい。
4、つまむ、はさむ
「つまめるパズル」
木製パズル(ダイソー)
つまみやすい大きさのビーズ(ダイソー)
かわいい木製のパズルをダイソーで見つけたので、つまみやすいようにビーズを接着剤でつけました。
最初は上手くはめられませんでしたが、今では形に合わせて置くことができるようになりました。
※ビーズがとれないように強い接着剤を使うことをおすすめします。
※ビーズを口に入れてしまうようなら、もう少し成長してからにするか、市販のしっかりした持ち手のついたものがいいかもしれません。
「シール貼り」
【材料】
シール(ダイソー)
シールを入れる容器・シールの台紙を捨てる容器(ダイソー)
シール貼り台紙(自宅で印刷)
最初は無地の紙に貼ったり、わたしが丸を書いた用紙に貼ったりしていました。
わたしが丸に合わせて貼ってみせると、すぐに理解して丸を狙って貼るようになって驚きました。
ちなみに0歳の時にも一度チャレンジしましたが、まだシールを上手くはがせず断念。
一旦しまいました。
シールを上手くはがせるようになり、丸を狙って貼れるようになったら、絵のある用紙に貼るようにしました。
ネット上で無料ダウンロードできるので、シール貼り台紙は簡単に印刷することができます。
おすすめサイトはこちら。
▽子ども教育図鑑さん
▽ゆびさきクラブさん
「洗濯バサミ」
【材料】
洗濯バサミ(ダイソー)
箱(ダイソー)
洗濯バサミではさむ力を養います。
子どもがつまみやすいやわらかい洗濯バサミが最適です。
はさむものはブックエンドなど安定していてはさみやすいものなら何でもいいと思います。
わが家では箱に入っている洗濯バサミを箱のふちにはさんでいき、箱の中に戻しています。
いかがでしょうか?
ごらんの通りほぼ100均で買えるもので200~300円で作れてしまいます。
これで子どもの成長に役立てられるならいいですよね。
物が増えていくのが難点ではありますが、ずっと置いておく必要はないので、今だけと自分に言い聞かせています(^^;
なにもない部屋では子どもは成長しようがありませんからね。
子どもと家で何しようかな?
と悩んでいる人は、モンテッソーリ教育を参考にすると子どもとできることがたくさんありますよ。
夢中で取り組む姿を見るとうれしくなります。
ぜひ子育てに取り入れてみてくださいね。
次回は子供への教え方についてのお話です。
▼その他のモンテッソーリ教育の記事はこちら。
www.nonbiriseikatubibouroku.com
www.nonbiriseikatubibouroku.com
www.nonbiriseikatubibouroku.com
↓楽天ROOMにこのブログでご紹介したものなど集めているのでぜひ遊びにきてください♪
↓ランキングに参加しています。いつもクリック応援ありがとうございます。