のんびり生活備忘録

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『子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ』で子どものありのままを受け入れる子育て

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わが家は童話館のぶっくくらぶで月に1冊絵本を送ってもらっています。

(月に2冊ずつが推奨されていますが、1冊でお願いしています。)

時折、親のための本も一緒に送られてきます。

その中の1冊が『子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ』です。

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子育てをする上の心構えとして、本の内容がいいなぁと思ったので、少しご紹介しますね。

 

あまえ子育てとは

著者の澤田敬さんは小児科のお医者さんだったそうです。

現場で様々な親子、子どもの症状を見てきた経験から、「あまえ子育て」がよいという考えに至ったそう。

著者の言う「あまえ子育て」とは、「親子の心の響きあい」のある子育てだそうです。

 

「これほど子どもをかわいがる人々を見たことがない」

幕末から明治初期に日本を訪れた欧米人の多くが、日本人が子どもをかわいがり大事に育てている様子に驚いたそうです。

欧米ではその文化から、小さい頃からきびしく独立心を養うことが一般的だそうですね。

その考えが1960年代頃日本にも輸入され、それまでとは違う子育て方法が広まっていきます。

「抱き癖がつくからだっこをしすぎない方がいい」

などの考えですね。

しかし、1980年代には早期独立の子育てが見直され、「だっこやおんぶはやはりいいものだ」と言われるようになります。

子どもが満足するまで親のもとで育て、自然に親から離れていく、そんな本来の日本の育て方が親にも子にもいいと考えているそうです。

 

あまえ子育てをすると

「子どもをかわいがって育てること」は、脳の発達にもかかわってくるそうです。

乳幼児期にかわいがられて育てられてられていないと、大脳辺縁系や前頭連合野の発育が充分ではなく、情動、感受性をつかさどる力に障害をおこします。感情のコントロールがうまくできず、それが、キレるなどの行為となって現れることもあります。このように、乳幼児期は心の根幹ができていくときです。

(41 ページ)

乳幼児期は蓄える力がとくにすぐれているそうです。

そのため、乳幼児期にたくさん触れ合って、かわいがって育てると、いい影響がたくさんあるそうです。

脳科学で説明されると納得できる人も多いのではないでしょうか。

 

子どもがかわいがられて育てられると、子どもの心に『安全基地』が作られるそうです。

親が自分を受け入れてくれている、守ってくれている安心感ができると、子どもは外の世界に踏み出せるそうです。

ちょっとこわくなったらまた親の元に帰って、充電をすませてまた出発する、そうやって親元を離れていくことができるようになります。

53ページにこんなことが書いてあります。

 あまえを受け入れてもらい、かわいがられて育ったこどもは、「お母さん・お父さんは、どんなことがあっても自分を守ってくれる」という安心感に満たされています。

 子どもは、周りから大事にされることで、自分を大切にするようになります。ありのままの自分でよいのだと、自己肯定感が生まれます。自己肯定感のある子どもは、自分に自身がありますから、意欲を持って前へ進んでいくことができます。それは、小学校へ入学してから始まる学びの場においても、発揮されることでしょう。 

 「本当の自分」を受け入れられて育った子どもは自然に自立へと向かっていきます。

しかし、「本当の自分」を受け入れられず、厳しいしつけなどで「建前の自分」の方が大きくなってしまうと、しばらくは「建前のいい子の自分」でいても、いずれ思春期に「本当の自分」を捜し求めて爆発してしまうそうです。

 

あまえ子育てってどうすればいい?

本でも紹介されていますが、特別なことはなにもありません。

 

赤ちゃんの肌にふれる

子守唄を歌う

だっこ

おんぶ

添い寝

一緒にお風呂に入る

絵本を読んであげる

散歩する

一緒に遊ぶ

一緒に歌う

 

ね、普通のことですよね。

子どもを「かわいい」と思いながら、子どもと心を重ねながらこれらのことをしましょう、とおっしゃっています。

そんなことは普段からしているよ、という人も多いと思います。

ただ、できていない、という人もいるかもしれませんね。

そんな人は「形から」でもいいからやってみましょうと書かれています。

 

子どもの自我が芽生えてきたときの心構えのことも書かれています。

1歳くらいから自己主張が出てくると、親のイライラが増えますよね。

わかります。

わが家でも2歳の娘は、お風呂へ入らない、寝ない、逃げ回る、などなど。

もー!と思うことだらけです。

そんな時の心の対処法を読むと、「そうだよね」と少し落ち着きます。

とにかく、親としての器を少し大きくして、

「自己主張がでてきたな」

「またはじまったな」

くらいの気持ちで付き合っていくのがいいそうです。

もしかしたら親に見てほしくてわざとやっているのかも。

育ちのマニュアルやほかの子と比べず、子どものありのままを見るように心がけることが大事なのかなと受け取りました。

 

その他、「あまえとあまやかしの違い」「あまえとしつけ」「子育ての孤独感」など、気になることが次々とでてきます。

「子育ての社会的評価の低下」は深刻だと感じています。

『子どもは宝』という考えは消えてしまったのか?と思うことがしばしば。

子どもの足音や泣き声、笑い声でさえも苦情がくるなど、子育て中の親は本当に息苦しい環境になってしまいました。

みんな通ってきた道なんですが、大人になると忘れてしまうのですかね。

大人みんなで子育てする、見守っていく、くらいのおおらかさがある社会になってほしいなと思います。

 

第10章の「子どもの身体症状が訴える心の混乱と、あまえ療法」は小児科の先生だからこその項目で、具体的な事例がいくつもあり興味深いです。

子どもの気になる症状があまえ療法で改善するかも?

あまえが足りないと発達障害に似た行動をとることもあるそうで……。

親の行動や生活は子どもの心に直結するのだなと改めて感じました。

 

子どもには「楽しい」物語をたくさん心に収めていってほしい。

普段は覚えていなくても、「楽しい」物語は色々な場面で子どもを助け、幸福につながっていく、そう思います。

子育てをしている人、これから子育てをする予定の人、子どもとかかわるすべての人にぜひ読んでもらいたい本です。

 

▽童話館のぶっくくらぶもおすすめです。

こどもの本の童話館グループ

 

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